またひとつ秀作武道家ノンフィクションが生まれてしまった…
https://www.kadokawa.co.jp/product/321911000050/

読了後の思いは、万感の一言
こんな日本人がいたのか?
こんな空手家がいたのか?
武道家の評伝でこれだけの作品は、増田俊也の木村政彦伝以来だと感じた

空手と行動力で海外へ雄飛
異教徒などハナから舐めてかかる外国人を拳でねじ伏せ
官権への指導を通じてコネクションを築き
いつしか謀略渦巻く現地の混乱に巻き込まれていく…

大嘘まみれか控目に言っても盛りに盛った大山倍達伝とか、それにインスパイアされた梶原一騎劇画、若しくは全てが自身証言のみの落合信彦作品…
それらとは全てが圧倒的に違う

題材たる日本人空手家岡本秀樹の生き様と快男児さにも圧倒されるが、毎日新聞で実際に中東特派員だった筆者の筆力も見事だ