某支部長の証言

ジャーナリストの小島一志氏が私の支部に取材に来ると聞いた時は
正直嫌な気分になった。
なぜならばネットで彼の評判を調べると悪いことばかり書いてあるからだ。
だが支部にやってきた小島先生はいきなり深々と頭を下げて、取材を引き受けたことに対する
丁寧なお礼を述べたではないか。
取材が始まってからも小島先生の礼儀正しい態度は変わらなかった。
私が「どうですか、うちの道場は」と聞くと
「うーん、そこの彼なんだけど・・・ちょっと軸足が弱いですね。そして右の彼は下半身の安定感がない。
下半身が安定すればもっと突きにスピードと重さが乗るはずですよ」と冷静に指摘した。
私は驚いた。その生徒たちの弱点は前々から私も気づいて指導していたからだ。
まだ取材が始まってから10分しか経過していないのに小島先生は私の生徒たちの弱点を全て見抜いたのだ。
私は驚き、そして小島先生の指導者としての能力に尊敬の念を抱いた。
これが黒澤浩樹先輩を全日本に導いた小島先生・・・青水流総裁の指導力なのだ。
そして私はネットの悪い噂は全部嘘だと確信した。