>>274の続き
B 練習相手の確保
これは通信教育にとって一番難しい問題だ。
技の動きを覚えるだけなら1人だけの練習でも何とかなるが、それだけでは相手に対してうまく使えない場合がある。
動く相手への攻撃や防御には、間合いやタイミングなどを覚える必要があるからだ。これを1人練習で身に付けるのは無理だと思う。

技を使えるようにするために、空手には約束組手から自由組手という練習形式がある。
護身術の技でもこのような段階的な練習をするべきだ。
これには練習相手が必要なのだが、近くに相手になってくれる暇な人がいるならいいが、ほとんどの場合はいないだろう。

それではどうすればいいのかと言うと、割り切って2人練習をしなくても使える簡単な技だけやるのだ。
それに加え、習得にスパーリングが必要な技であっても、絶妙なタイミングなど関係がない状況でだけ使うことにすればいい。
例えば、相手がよそ見して立っている場合とかだ。
ということで、練習相手がいる人用といない人用に指導内容を分けなければならなくなると思う。(続く)