ray@八卦掌 @omi_imanish
武術との優劣の話では全くないので勘違いして欲しくないのですが、格闘競技には3つ解決出来ない問題があると僕は思います。
@階級問題。A故障と老い問題。最後はB競技ルール問題。
これらの問題は絡み合って存在していますし、根本原因は一つに帰結すると思ってます。
まず階級問題。
身体が大きくて力の強い人に身体が小さい人は勝てないという現実。
ルールで公平に縛る事でチートや上手い技を禁止すれば、自ずとフィジカル差が弊害となってしまいます。
だからこそ階級を作る訳で、例えば武器競技だと大きい体格が逆に不利になったりする場合も。つまり体格に縛られます
次に故障老い問題。
空手の場合は特にかも知れませんが、勝つ為に無理をし過ぎると故障や老いによって後に弱くなる問題は重くのしかかります。
反射神経や筋肉のみに頼っているとどうしてもこの問題が出ますし、若い頃に関節に無茶をすると少し歳をとると途端に障害として体に出てきます。
最後は競技ルール問題。
ルールを変えると技も戦い方も変わります。
そしてルールを縛る事でどんどんそれ以外の行動や対処が取れなくなります。
そしてルールは、安全性の為と、公平に見る人に楽しめるように変更されるので、戦って勝ちたい側にとっては都合が悪く改悪されていきます。
これら問題は自由度を失う代わりに比較的安全に楽しく競技出来るように進化した結果であり、別に悪い事ではないと思います。
ただいつも思うのですが目的が違うのでその目的を理解する事が大切なんだと思います。
例えば剣道と薙刀の戦いみたいなことを想定していないのが競技剣道だと思います。
結局これら問題の本質は、目的にあります。
格闘競技の目的は、ルールで安全に競技を観客が楽しむ事が目的で、武術は様々な状況を想定しながら自らが身を守る、生き延びる事が目的です。
目的が異なる物を単純に比べる事は難しいし、格闘競技問題を解決するには別の側面から考える事が大事だと思います。