小島一志先生名言集

僕と真樹日佐夫さんが犬猿の仲というのは空手界では広く知れ渡っている。
でもこれ、実は違うのだ。
真樹先生とどちらかが死んだら真実を公表しようと約束していたのでバラしちゃうが
芝居だったのだ。
僕がブログで真樹先生の空手の実力は緑帯程度と批判したのは有名だが、
それを読んだ先生は怒るどころか僕のことを度胸のある奴だと褒めてくれた。
そして先生からこんな提案があった。
「小島さんよお、これからは俺たち表向きは揉めてるってことにしようぜ。
大衆ってのはゴシップや揉め事が好きなんだよ。
空手界を代表する二人の作家が揉めてるとなれば世間も噂話で盛り上がるぜ」
と、こういう提案をおっしゃるわけだ。
真樹先生はあの通りのコワモテだが茶目っ気のある人だった。
まあそんな提案にノッて芝居の「共犯」を引き受けた僕も偉そうなことは言えないが(笑)
だが表向き不仲なふりをしている反動か、実際にお会いした時はとても親切だった。
本部道場の師範代をしている頃の話や、実兄の梶原一騎氏に関する誰も知らない
極秘エピソードを包み隠さず僕に話してくれた。
正直に言おう。真樹先生は僕にとって恩人だ。
この恩に報いるためにもいつか先生から教えてもらった裏話を活字にしなければ
いけないと思っている」