まず、最後下敷きにされたほうの選手は、一度はそこまで追い込まれる前に返しているほどなので基本的なノウハウを熟知していたでしょうね。

特にヘビー級の競技はお互い攻めがタイトなだけに、変幻自在に大きくは動けず、一見すると様々な技術を駆使していないように映ってしまいますね。。

そして最後のほうの場面ですが、頭の後ろから両足がかかって返せそうになったのをトップサイドの選手が(どうやら禁止らしい)ロープを掴んで回避しているので、足がかかった体勢からリスタートさせないのはミスジャッジですね。

選手は命懸けなので、胸三寸で微かな活路を潰してはいけないと思いました。

仮にフェアに進んで両足が最後まで組めなかったとすれば、ルール上禁じ手でしょうけれど右腕が入ってしまっていますし噛み付きも届かないですね。

両腕が膝で殺されていればむしろ歯が股間に接近するでしょうが、顎をフリーに手で押さえ付けられてしまってそちらは行き止まりに。。

便法としてはやはり体を時計回りに動かしてのちコーナーポストを蹴ったり、エプロンサイドへスライド(してロープで面部を防御)したりが考えられるも、そこまで間に合うかどうか(レフェリーの制止も遅い)。

内家拳的には、完全に死んでいるように見える左腕(普通はどんなに暴れても引き抜くすら出来ないでしょうし、又あらゆる方法でトライされているハズです)を用いた掌打が有るので自由気ままに逆転が利きますが、
巷間の打投極では、相手が油断してくれる訳もなくこれはチェックメイトですね。。

内家拳術でも、足を置かずに膝から発力できる指導者ですら背中が遠くてアウトでした。

ハンガク先生なら右の掌打で浮かせられるとのご見解を某所でいただきまして、しかしそれは事前によほど強く冷勁などに相手がかかっていないと厳しいでしょう。。

ゼロレンジコンバットなどがどのように想定するのか知りたいところです。。