護身の実技(動作)のうち、逃げ方について書いてみたい。
本や動画を見ると、戦い方(攻撃・防御)の説明が一番多く、次が離脱技で、逃げ方の説明は少ないようだ。
しかし、説明の量と重要性は関係ない。戦い方より逃げ方を重視した方が現実的だと思う。
事前警戒が十分なら実技の出番がほとんどなくなる(注意だけで9割防げるbyモンド)のと同じようなものだ。

護身術でよくある説明に「戦わずに逃げろ」というものがある。
その通りなのだが、これだけだと「追いかけて来たらどうするの」という疑問が出てくる。
だから、走って逃げるための方法を全般的にまとめた説明が欲しいのだ。
しかし、これは走力の違いなどいろいろな要素が絡んでいて難しい問題だ(好奇心と暇がある人は考えてもらいたい)。

複雑なので、単純化して部分的に考えることから始めればいいかもしれない。
走って逃げることは、ハンディキャップを付けた「かけっこ」と考えればいいと思う。ハンディは距離や時間だ。
逃げるためには、スタート時に時間的距離的な差がどのくらい必要なのだろうか。(続く)