最近のローカルニュースで、少し気になった事がある。
今の中学校では、武道教育が男女共に必修となっているそうだが、
盛岡の某私立中学では、少林寺拳法を採用しているとの事。

全国の中学校に普及している柔道や相撲でもやれば良いのに、なんでまた少林寺拳法なんかとも思うが、
少林寺拳法は、全国の大学などに組織があるようなので、どなたか世話をしたのだろうか。

この日本少林寺拳法は、昔37、8年くらい前に中国のアクション映画「少林寺」が公開された時に、
盛んに映画館に登場して演武を行い宣伝していた。
しかしながら、映画で公開された中国の少林拳とは全く動きが異なり、
当時から中国の少林拳とは全く関係が無いのではないかと噂されていた。

こうした日本少林寺拳法の少林寺詐称問題は、それ以前から問題視していた中国武術研究家も居られ、
日本古武道や中国武術を研究されていた佐藤金兵衛先生が武道学会で発表された折、
日本少林寺拳法の集団が壇上に駆け上がり、集団暴行した事件があった事を後で知った。
その他にも、中国武術研究家の松田髓q先生が、中国の少林拳と日本の少林寺拳法は全く関係が無い事を、
武道雑誌や書籍に公表していると、松田髓q先生の自宅周辺を日本少林寺拳法の集団が取り囲み、脅迫した事もあったそうだ。
こうした粗暴な事件を繰り返していた集団が、
愛だとか仏の道を説くというのもおかしな話だが、
世の中そうしたものなのかも知れない。
開祖の宗道臣氏は、禅宗で修行した僧侶でもないらしい。

この珍妙な少林寺拳法が、どのように作られたのか調べてみると、突き蹴りは、日本拳法や空手を参考とし、
関節技や投げは、大東流合気柔術から分派した八光柔術を参考としたらしい。八光流柔術の入門帳には、宗道臣の本名、中野道臣の名が残っているそうだ。

まあ、由来がデタラメであっても、護身術として有用なものならば、それも良いだろう。
私が大東流合気柔術の稽古を続けている中で少林寺拳法の有段者を相手する機会が結構あったのだが、
これが全くと言って良いぐらいに少林寺拳法の技は私に効かないのである(笑)

これは少林寺拳法に限った話ではなく、大東流合気柔術から派生した合気道の師範、有段者でも同じ事で、
全く私に技を掛けられないだけでなく、私の大東流合気柔術の技で、尽く叩き付けられて這々の体で逃げ帰っているのだ(笑)

なぜ、少林寺拳法の技も、合気道の技も、私に通用しないのか?
答えは簡単、どちらにも相手の力を抜く、大東流合気柔術独特の合気の技術、
合気之術が全く無いからである。

偽物は、何年稽古しようが偽物に過ぎないのである。
異論がある方は、何時でもお相手致します。

http://webhiden.jp/guide/detail/post_459.php