今日池袋の喫茶店ピットインで川島君を見つけた。
俺は思わず駆け寄って尋ねた。
「川島君、近所のちびっこ相手にIT技術を伝授するボランティアをしてるって本当かい?
すごく立派な行動だけど、どんなきっかけで始めたんだい?」
すると川島君は照れ笑いしながらこう答えた。
「尊敬する小島さんが孤児院にMUGENのパズルブックを寄付していると知って感動したんです。
そしてちびっこ達のために何もしていない自分が恥ずかしくなったのです。
だから自分も未来を担うちびっこ達のために出来ることからやってみようと・・・」
そこまで語った川島君が突然言葉を飲むと、窓の外を見ながら叫んだ!
「あっ!小島さんだ!リヤカーにMUGENのパズルブックを大量に積んでいる!
きっとあの本は全て困っている孤児院に寄付する気だ!」
川島君の叫びにつられて窓の外を見ると確かにコジがパズルブックを山積みにしたミニカーを
引っ張っていた。
そして川島君は興奮した様子で続けた。
「奥さんのベンツを使わずリヤカーで運ぶのはカロリー消費のために違いない!
小島さんの血糖値が低い理由がわかった!」

川島君が何かを掴んだようだ。