>>149を読んで思った「逃げる」ことについて書いてみる。
「面白さん。」の流派の護身術では、初心者(格闘技未経験者)は相手を怯ませる動作の後は逃げるだけみたいだが、攻撃しないで逃げられるのかと思った。

脅威が目前に迫った場合、戦わずに逃げることができれば一番いいが、それは逃げるだけで済む場合の話だ。
回れ右をして逃げても、相手は追いかけてくるかもしれない。追い付かれたらどうするのか。
走力が相手より上回っているか、スタート時点で差がなければ逃げられない。
陸上選手やサッカー選手なら逃げられるだろうが、普通の人なら走力が相手の方が上回っている場合もあるだろう。

走力に自信がない人が逃げるためには、相手がすぐには追いかけて来られないようにする必要がある。
そのためには一時的にでも相手を追跡不能にしなければならない。それには体術や護身具術が必要なのだ。
護身術での戦いは形の上では相手を倒したり制圧することがあっても、本来の目的は逃げるための時間稼ぎだ。

せっかく秘密の動作によって相手が怯んで隙が出来たのなら、すぐに追いかけてこられないようにすればいいのにと思った。
突き飛ばす程度であれば簡単に出来るではないか。

以前、モンドは胸倉をつかまれた場合のエセ護身術の離脱技を暴行だと批判し、合法技の模範演技をしていたが、離脱後に相手が追いかけてくることは説明していなかった。
離脱技と同時に相手に追い付かれないようにする方法を示さなければ不十分だと思う。

なお、個人的には戦うことをあきらめ、走って逃げることに特化したランニング護身術があってもいいと思う。
「事前警戒+離脱技+逃走」という内容で、ジョギングが趣味の人には向いているだろう。