>>22
音が大きいという意味です。
風を裂く音。
 
人が観て、
かなりの速度が出ているそうです。
 
幕末の剣術道場、
練兵館(れんぺいかん)に
仏生寺弥助(ぶっしょうじ・やすけ)という
剣士がいました。
 
15の時、道場生としてじゃなく、
薪割りや風呂焚きの、下働きに雇われます。
いつしか館で行われている事に興味を示し、
道場を覗き見するうち、
習わぬ剣術をおぼえてしまった。
16歳、道場にあげてもらえた初日から、
練達の者を打ち負かすほどだった。
 
弥助が得意としたのが、片手上段撃ち。
振り上げた体勢で、「上段参る」
宣言したあと、振り下ろされるにも係らず、
誰もがどうしても、くらってしまう。
名のある剣士でさえ、防げませんでした。
 
十本やって、十本くらう。
 
今になって解かるのは、
このかたのこの業も、合気だったのでしょう。
 
それにしても16で解くとは…  天才ですね。