>>691
実際に凄いっちゃ、凄いんだよね
「雪」なんかもう身体の向きを一つ変えるにしても、いつのタイミングから始まったかが
わからないし、動き全てが並行して行われているから、驚くほど動作に途切れが無い

武原はんをひとつの手本として目指している人間国宝の坂東玉三郎も近年
地唄舞の「雪」をよく演じるけど、比較してみると違いが良くわかるよ

はん女と異なり、玉三郎のは一見見た目はキレイな動きでも、その際の
体の入れ替えや、初動となる足の踏みしめがはっきりと見て取れるし、
動きの角かどがくっきりと出る
それに比べて、はん女の動きはまさしく「雪」で、終始宙に浮いてるようで
ちょっと人間離れしている
傘を挿し下げする処なんかも、あれを刀と想定してみればずっーと同じ調子で
動くので気配がなく、かなり怖い動きだと思う

まあ、歌舞伎の人間国宝をして、再現しきれない程の動きだからすごくて当然かも
確かに上原清吉氏の「武の舞」とよく似た雰囲気だし