>>284
本部18手が咄嗟に何なのか確認できなが、いわゆる本部12本組手と比べるのならば、
和道流の技の完成形はまた本部流のそれは少し違うだろうと思う。
(本部流をやっている訳ではないので完全に断言はできないのだが)

本部流の技は基本組手を見た限り夫婦手を前提に構成されており、また想定している攻防の間合いが明らかに和道流のそれよりも近い。
恐らく本部流12本組手は、開祖の本部朝基の掛け試しの経験が大きく影響しているだろうと予測される。

対して和道流の基本組手は必ず最初の受けには体捌きと足捌きも加わっており、その場で受けるのではなく体捌きや足捌きも加える事でより確実に相手の突きを流せる事を前提としている。
これは、技の構成の根底に明らかに古流柔術(或いは古流剣術)の思想が入っているのが見て取れる。
大塚開祖と同じく柔術の技量を持つ神道自然流空手術の小西康裕氏は和道流の基本組手をさして柔術の技である。
評した逸話からもやはり、和道流の基本組手には古流柔術の影響が濃く残っていると考えるべきであろう。

それでいえば、和道流の突きの一つの完成形は私は流し突きだと考えている。(それが全てではないが)
そして流し突きの動き自体はは古流剣術の流派であれば、それほど珍しくない技になるかと思う。