◆川合式強健術より
私が御話したいと思った大体は尽きた。『強健術』はここに終りを告げねばならぬ。
奮闘の生活を送ろうとする志もなく、身に病苦の苦さを、味わった事もない人であって、難しい
理論と、冷ややかな批評眼とで、私の研究の浅薄を探るのに過ぎなかった者は、この記事
を読んでも、毫末の利益をも、受くることもできなかったであろう。けれども病弱に悩む、兄弟姉妹
にして、健康の奥殿に、体躯の鍛錬をしたいと、望まるる方にとっては、よし、みすぼらしい、私の
実験とはいえ、尚ほ多少の参考となり得たことを疑わぬ。、、