「 私は(佐川幸義師範の)納骨法要式に出席して、つぎのようなスピーチをした。

  私は古武道の偉い方と長年おつきあいさせて頂きましたが、
 人間と人間以上の超能力のあるふしぎな存在、
 その辺りをまたがっているような感じがした方は、佐川先生と柳生延春先生でしたね。
  柳生先生は理を追っていて、ある線からはふつうの人には出来ないことが
 出来るようになった、というような感じの方でしたね。
  佐川先生はなにか根本から違っているという感じで、(以下略)」
 
                「深淵の色は 佐川幸義伝」津本陽著 16ページ