5. 左脚ピョン吉
ピョン吉が剣道界で一躍有名になったのは、関東学生新人だろう。
名門校で鍛え、玉竜旗では準優勝に名を連ねるなど一線級の実力は有していたが、他のスター選手達と比べると、知名度では劣っていた。
そんなピョン吉が、学生新人で高校の同期にで負けてしまったのだから驚いた。
ちなみに、その試合、失礼な言い方ではあるが、ピョン吉は長く続いた正剣を終わらせたのであると言えるのだ。
もっとも、今の彼のほうが輝いているのだが(笑)

ピョン吉も、全ての技を柔軟に運用できる万能型。独特な構えなら繰り出される技は豪快かつ華麗だ。
ピョン吉は、私もブログで何回も紹介したように、「怪物高校生」達の世代だ。
世代最強とも言われていた今夜とは反対に、当時のピョン吉はお世辞にもスター選手とは言えなかった。
一方、インターハイの上位戦を舞台に暴れまくった同期達が、残念ながら今の戦場からは姿を消しつつある中で、不断の努力を続けてきたピョン吉は日の丸を背負って戦うまでに成長した。
その精神力と持ち味を、存分に平壌で発揮して欲しい。