知っている範囲でなら。

雑誌「武術」で金的を蹴らせるだの、倒れた状態でも投げるなど、衝撃的なデビューを果たしたのは、
もう周知の通り。彼の太極拳は、陳正雷の系統で、中国まで行って住み込みで習ったのは確か。ただ、
陳正雷は人当たりが良くて学生も多く、著書も多数出しているインテリ。実戦武術家というよりも、理論派という
風格がある。その点では、小架式の陳氏も同じ。

日本で一番ポピュラーな陳式は、恐らく陳正雷の系統。東京や大阪にもおばちゃんが集まる教室が多数ある。
彼がパフォーマンスで見せた技は、他の武術の技。硬気功的なこともできるので、パフォーマンスがうまい。
と、ここまでは、良かったが…。
だから、実力も普通の中拳教室でやっている程度のヤツよりはよっぽどあると思うよ。
ただ、他の武術とか日本武道、その他格闘技など含めたらありふれたレベルでしょう。

問題なのは、必要以上に自分の実力を誇示し、ネットやなんかで他流派や他の団体に対して
中傷や自分だけが真伝を得たかのような書き込みを多数してしまい、よっぽど歴史も実戦経験も豊富なT拳の
人たちのもの凄い反感をかって、「〆るか?」みたいな話になって、ネットから引っ込んだ。
さらに、ごたごたで遺恨を残したまま京都の会を解散、愛媛に引っ込んだ。

懲りたかと思いきや、その後も自分のHPで自慢話を繰り返して、また批判されて
閉鎖したり、リニューアルしたりの繰り返し。

ちゃんと中国で学んできたことは確かだが、世間一般で言われているイメージは、
自分の宣伝と雑誌が作り上げたもので、虚像です。実際に、試合に出た経歴もないし、
「試合に出て実力を証明してください」と書き込まれても、「試合と武術はテニスとバドミントンぐらい違う」
とか意味不明な言い訳するんで、埒が明かない。

時流に乗って周囲に持ち上げられて、勘違いしてしまったという意味では被害者なのかもしれない