【空手独学】日本空手道無門会 3発目【受即攻】
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日本空手道無門会の現状と課題、歴史やエピソードなどについて
語り合いましょう。
元会員・現会員の方々にもお話をお聞きできれば幸いです。
1発目
https://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/budou/1469011371/l50
2発目
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/budou/1497518412/l50
それまでは実戦派の空手家の間には知られた存在であったものの、80年代後半に初めてマスコミに姿を現した伝説の空手「無門会」と富樫先生。
大山倍達の著作から技術面を、南郷継正の著作から理論面をヒントとし、山に籠って猛修行を敢行。
当初は大山道場及び極真空手の猫足立ちを元に、金的蹴りの猛訓練の最中に「一本足になる事の不安定さ」と「相手の円運動」を利用し、転倒させトドメを刺す「円の受即攻」に開眼し、その技に誘い込む意図的な動きを「ユッタリズム」と名付け、猫足立ちの極意とする。
しかし、動きも大きくトドメを刺す時間も長い「円の受即攻」に非効率を感じ始め、山崎照朝の猫足立ちを破った盧山初男の後屈立ちの研究に入る。
だが、極真の全日本大会で日本空手協会の前屈系の選手に対して、後屈立ちの受け返しは相手に逃げる余裕を与える程重心移動に時間が掛かる事を見逃さず、前屈立ちの研究に入る。
また、猫足立ちの修行の際に「相手の力を利用する」事と「誘い」の利点に気付いていたため、カウンターを前屈立ちの突きと融合させる事で一撃必殺の技になる事を確信する。
最終的に、相手が自分の顔面を打ち易い様に、同時に自分の突きが相手の顔面を打ち易い様に重心は徐々に前方に移ってゆき、「極々前屈立ちの受速攻」を完成させ、これを最高級の技とする。 >>57
だね。
だから待機拳とは相性わるいとおもふ。 バッティングセンターでいくら豪速球を打てても実際にプロの試合で一流のプロ選手が投げる球を打てるか?約束組手には限界があるし面を着けての道場内の組手試合ではたかが知れる。
実際に無のi藤もやられているが弟の道場に移籍した無の実力者もT杯でやられたし弟の倅が
jnet出てたけど成績は散々だった。パンチではボクシングに勝てないし蹴りではフルコンやムエタイに勝てない。総合にも対応出来ない。狭い範囲の素人や信者を相手に独自理論、独自路線で最強論を広めるしかない。 キックやMMAのプロでフルコンや伝統系の空手出身者が結構活躍しているけど、大道や禅道みたいな総合系空手は別として、防具空手の選手の活躍はあまり聞かないしね。 >>56-57
規定により引き分けだけれど江口さん普通に馳さんに勝ってた感じだったけれど?
つーか極真と太気の交流動画見てもあの中であのルールでも滝澤さんに勝てそうな人いないしなぁ >>62
伊藤は敗北
江口は引分け
(事実)
滝沢勝てない
(想像) カウンターは通常攻撃の2乗倍くらいの威力?
んな訳ない(笑)
専門分野の打撃の認識がこの程度で、よくもまぁ他競技の名選手の分析だの解説が出来るね。 >>62
滝澤さんはまるで別格。
本来一派を構えるべき人。
北海道に道場出したあのひとでも
滝澤さんには勝てない。格が違う。 >>62
そりゃ対等の流派内で同門同士なら引き分けでしょ
でも案だけ大言壮語して一撃で受即攻で倒せる
と言い放ってしかも何度もそのチャンスはあったのに結局
グダグダで何もできなかったんだから実質大負けでしょう >>62
>>67さんも言ってるけどタッキーはホント化物で別格!
約束自由一本組手も素面でやったりしてたしね!
俺の首の調子が今も時折悪いのも多分タッキーのせいw
でもそんなタッキーもヒゲのオッサンには子供扱いされてたよw
ヒゲのオッサンはタッキーよりも立崎さんとかの方がお気に入りな感じだったなあ
あの人も凄かったけれどね >でもそんなタッキーもヒゲのオッサンには子供扱いされてたよ
弟子が師匠に遠慮していた、という点を差し引いてもこれは事実だと思う。
極真の全日本に入賞する人間は、少々喧嘩が強い一般人なんか比較にならない程強い。 滝澤さんは彼の同時代の極の入賞者よりヤバいと思うよ K-1、グレーシー柔術、MMAなんかが台頭する前の時代の選手は、余所見しないで受即攻
の体得に邁進してたし、その中で小さいながらも競争があった。
要するに今は、「手っ取り早く強くなりたい」人が多いんじゃないのかな?
効率と言うのかな。コツコツ基本とか約束組手をやらなくても強くなる格闘技が色々あるしね。
「強くなったような気がする」格闘技とでも言うか。 >>71
極真の大会を初めて観た富樫さんが「俺でも勝てる」と感じた様に、そういう人は当時沢山
居たと思う。
そして他流派として出場して、皆ボコボコにやられてる。観るのとやるのとでは違うから。
滝澤さんも出場していれば活躍したかもしれないが、股関節が堅い(ビデオで確認出来る)
から蹴り技を使いこなせなかったんじゃないかな。 >>73
受即攻が手っ取り早く強くなる方法?
むしろ普通の空手より遠大な訓練が必要と考えるのが普通の理屈だけどね
そういう発想の人がやってたんだ >>75
ん?どこを読んだらそうなるのかな。今は手っ取り早く強くなれる格闘技があるけど、滝澤や
金城、立崎らが切磋琢磨した時代は今より非効率な練習でも習得可能か否か前人未到の取り組みにも黙々と打ち込んでいたってな話と思うんだが。情報が少なく選択肢もあまりなかった時代ならではの猛者がいたってだけで、その努力と時間は現代向きではない。 >>73
強くなった気がするって言うけれど未だに最強説がある滝澤が
同じような体格の現代のプロ選手とMMAルールで闘って勝てる訳がない。金的アリにしてもまず勝てない。そもそも無は総合に対応出来ないし技術は常に進化して行くから後発の格闘技に分があるのは仕方ない。 >>76
「今は」という限定を読み飛ばしました
失礼しました。 >>64
パンチのカウンターが威力あると思われているのは打たれる側が攻撃を仕掛けているのでディフェンスの動きがない分クリーンヒットしやすく、結果効くって事だからね。カウンターは2倍、クロスカウンターは更に2倍とか漫画の影響受けすぎやw >>79
>効く
無門会は生理的ダメージ(脳震盪)狙いじゃないのがミソ
試割りも板がガッチリと保持されてないと成功しない
相手をその「ガッチリと保持された板状態」にするのが受即攻のタイミング
眼球、尾骨、顎関節に物理的障害を与えやすい >>80
分りやすい。
でも空手の試割で見たのは
吊るされたブロックを粉砕
するとかテーブルに置かれた
未固定のビール瓶を割るとか
(しかも瓶は倒さない)凄い事
出来ると感心したものです。
試割の話はさておきカウンターは通常攻撃の2乗倍と言うのは
どこから来るのですか?カウンターを相手の隙とではなく相手をガッチリと固定した状態にするものとしてもそこまで威力に
差が生まれるのでしょうか?
データ分析が大好きな会長ですので何かしらの根拠がないと数値を公表しないとは思うのですが。 そんなに厳密に拘る事でも無いんじゃないの?
多聞天さんは会いに行ってカウンターではなく富樫さんの普通の突きで失神しちゃったそうだけれど
殴って失神させた相手がカウンターだと意識を取り戻すまでに倍の時間が掛かったとかそんなもんじゃないの?w 普通に考えて止まっているのを殴るより
向こうも向かって来るのとこっちが撲るのが
合わさった方が破壊力あるに決まってるでしょ
ボクシングだって普通にカウンターのが凄いってなっているんだし
そんなくだらない測定云々なんかどうでもよかばい 防具の破損具合じゃない?
昔、雑誌にひしゃげた剣道面のっけてた
手元にその雑誌無いからアレなんだけど… >>83
失神基準(笑)
>>84
ボクシングでカウンターが重要視されるのは攻撃に転じディフェンスが崩れる隙が一番脆いからであり交通事故の正面衝突みたいにお互いのエネルギーがぶつかり威力が倍増、みたいなのとは違うでしょ。
カウンターについて満足に説明が出来ない程度の人間が分析だ解明だスポーツ科学の先生みたいな事を言ってるの? 格闘技において威力がある攻撃ってのは効く攻撃って事でしょ
それは単純な計測値とも別の話だよね
格闘技の技を計測するってのは昔も吉福康郎さんとかいたけれど
それはそれで意義はあるけれど技の強弱や強さってそういうもんでも無いんだよなぁってのはやってる側からしたら感じる物でもあるよね
富樫さんも当然数値絶対主義者ではないし
だから昔から蹴りより突きの方が優位で上段蹴りとかではなく逆突きこそ最強の技だと言っているのだし
カウンターで倍化するってのは物理的にも心理的にも通常の攻撃より効くって程度の話で数値で測ってどうこうじゃないし
数値を元に技の威力の強弱を測るってのは格闘技に置いて科学的な手法なのかと言ったらそれも違うんじゃないかな? 80さんが書いた
無門会は効かす(脳震盪)狙いでは無く物理破壊が目的というのからすれば、その物理ダメージがカウンターは通常攻撃の2乗倍という根拠が知りたいです。 富樫宜資の極限の身体理論
スペシャル・セミナーという
講演会?を開催し陸上や野球のトップアスリートは受講した方が良いらしい。その前にカウンターが通常攻撃の2乗倍の破壊力になるのを説明して貰いたい。おおよその感覚で適当に言ってるなら氏の分析や解明がどこまでのものか疑問符がつく。 >>88
>通常攻撃の2乗倍
それを仮説検定するにしても人体実験でサンプル取るのは不可能でしょ
いや逆か?潰した弟子から帰納したかも知れん >>90
潰した弟子とか怖いこと言わんでください(笑)
私はカウンターは受けた側に身構えたり少しでも咄嗟に避けたりする本能的な防御体制がほぼ無いある意味不意討ちの要素が強いからダメージが大きく成り易いと考えます。それにしてもカウンターは通常攻撃の2乗倍とは思えません。 >>91
80さんが言っているみたいに骨折したか?骨折しなかったか?と言うのはわかりやすいのかな、と感じます。
空手とは関係ないですが、データ主義ならこんなのもありますよ
「人体の衝撃耐性-顔面-」
https://www.tytlabs.com/japanese/review/rev271pdf/271_015_morimoto.pdf 富樫氏のカウンターが通常の攻撃の二乗倍という理論?推測?は
自動車の正面衝突での衝撃度を以ってその根拠としているようだ。 >>94
その話、ほんとですか!?
攻撃する時に顔面が荷重移動すると考えてるのかな?なんか頭悪いですね(笑)そうと判ればセミナーは絶対受講しません。
まぁでも2乗倍の根拠?が解って良かったです。ありがとう。 >>95
単純に頭蓋骨の耐久性は?てな感じだったけど、荷重移動って考え方があったか!
軸足への体重移動〜固定=ブレーキって考えると新たな視点が出来た
ありがとね〜 ここで色々言ってる人って、冨樫氏の受即攻見たことあるの?
たしか甲野さんとかも来賓で来てたような。
体重移動とか関係ないよ。
そんな時間ないから。
例えるなら全力疾走中、
実はコースに透明な強化ガラスの
壁があった、みたいなもの。
だから異様に立ち方にこだわる。
強化ガラスの壁の作り方だからね。 甲野さんは「人との出会いが武術を拓く」って本に富樫さんの事も書いているんだっけ? >>99
>全力疾走中
(体重)移動中じゃないの? もう馬鹿及び馬鹿信者の大馬鹿を相手にはしませんので。 セミナーに行こうとしてたって設定忘れているぞ改行馬鹿w よく、受即攻の習得に必要な稽古回数について野球の王さんの話を出す事があるが、それが
基本稽古の単突きの事なのか、約束組手の事なのかが解らない。
俺らには想像も出来ん位に稽古した本当の達人だとしたら、動き回る相手も「止まって見える」
から「受即攻が出来る」って自信があるのではないかな?
王さんもボールが止まって見えたらしいし。 >>104
両方でしょ
基本の積み重ねで攻撃力を培って約束自由一本や二本で受即攻の反応力の基盤を作る
世間的には富樫さんは受即攻のイメージが強いけれど本人は常に極限の攻撃、受即攻って両方を唱えているし
約束自由一本組手とか二本組手の稽古の話は昔はよく文章で書いていたと思うよ >>101
全力疾走は、受即攻される側の話
>>104
いくら約束やったって、
先の先はとれない。
ここを大きく勘違いしてるんだな冨樫さんは。
自分と弟子は違うんだよ。
合気道でも全く同じことが起きてる。 黒田さんもそう。
型は型にすぎない。
外側真似ても中身は真似できない >>107
横レスだけれど先の先は到達点ではあって約束自由一本をやる事の効果は
単純に反応力の育成としてはよく出来た稽古でしょ
無門会を離れてMMAをやっている方ですら未だにその稽古は必須だと言ってやっていて自分の所の会員にもやらせているし >>109
非物理的反応力>>>>>物理的反応力
動く前に勝負ついてる。
量質転化なんて起こらない、越えられない河
ところでああ見えて、マスターって先の先取れてる。早いよね。速くないけど。
マスターが刃物持って暴れたら、
大抵の奴刺される。 >>110
あんた何やってる人?
0か10かみたいな考えは普通に格闘技をやってる者には説得力感じないしなぁ >>111
逆でしょ?
できるか、できないか、しかないよ。
何をいまさらな事を。 >>110
ウシロさんみたいにリベット持ち出すんじゃないだろうなw >>110
セミナー生の孫悟空は、氣を否定してたけどね >>112
であんたは何をやっていて何を指導しているの? >>115
息をする人。
「真人の息は踵を以ってし、衆人の息は喉を以ってす。」
無門会はお面やめなよ。
じゃなきゃ永遠に先をとれないよ。
「迷わず捨てよ。捨てればわかるさ。」 >>116
答えになってないよ
あんたの指導実績を是非知りたいね あいかわらずな反応。
約束で頭打たれ過ぎてんだろな。
どんどん遠ざかってく。
脳を大事にしないと、自滅するよ。 最近出た「添野義二 極真鎮魂歌: 大山倍達外伝(小島一志著)」には、
富樫師範について、かなり酷く書いてあるね。 >>120
GWにツマラン煽りしてて虚しい人だなあんた
>>121
それ著者自身が終わってるようなw >>109
だからMMAでたいした実績残せなかったんじゃないの?
MMAやるんだったら約束組手する時間をタックルの打ち込みと
グラップリングのスパーに当てた方が良いからね。 >>120
スーパーセーフ取れもそうだけど、一家言あるのは分かるが自己完結しかしていない
スーパーセーフが何故反応力の妨げになるのか論拠を書いてほしいね >>124
もう書いたじゃない。
気付かないんだね・・・ >>123
練習メニュー見るとMMAの打撃メニューの中に組み込んでいる形だから時間配分的な問題は全く無いね
打ち込みやグラップリングなんて当たり前にやってるし
つーか今時配分がどうのってそのレベルの話する?w
その人の話聞くと一本組手の成果は単に打撃に対する反応だけでもないようだから元々総合やってる俺にも興味深いかな
どんな攻撃も見えるようになるとの事だし
まぁ見えるだけでは駄目とも仰ってるけど >>125
心と宗教板じゃあるまいに…
捨てればわかる、は「論拠」とは言うまいて >>126
我々は外野だから、メディアで公表された情報からしか無門会空手を分析出来ない。
実際に体験して「役に立つ」と言うのであれば、実際そうなんでしょう。
富樫さんも考え抜いて現在の稽古法を確立してるはずだし、稽古法に関して自身の
経験からのフィードバックは必ず織り込まれてると思う。
約束を重視するのも、「戦いの局面のチャンスの一瞬」を切り取って、それを逃さない様
にする稽古だと思うね。伝統空手の約束とは本質的に違う。
ただ難しいのは、富樫さんも仰っているが約束組手が無くても、自由組手は存在するし
出来るという事。
約束組手が無かったらそれは無門会(受即攻)ではなくなるし、芦原会館(サバキ)でもなくなる。 >>126
当たり前にやっているその方のグラップリング実力やMMAでの実績は判りませんが私が知っている無にいた木神さんはプロレベルでは無かったものですから。 気感があれば、スーパーセーフがあっても関係ないのかもしれないが、
そんな人見たことない。
そもそも気感あるなら被る必要がない。
宮本武蔵がスーパーセーフ被ってる姿、
俺には想像できない 笑 上泉信綱の頃から袋竹刀使っているし安全性を考慮するのは別に現代だけの話じゃないよ? >>130
会長が初見の人に技みせる時、二、三度「慣らし」をやる
いっちゃ感応
これをやらないと全くの初見の人に受即攻が決まる確率は低いはず 「添野義二 極真鎮魂歌 大山倍達外伝」小島一志著(新潮社)194ページ以下
「極真の人間ではない、かといって剛柔流や松濤館流のような名のある伝統流派にも所属していない一匹狼たというのよ。
大山倍達に憧れて、一年も山籠もりで稽古してきたという。
話題になると思わんかね? このところ、大会上位はみんな極真の選手ばかりじゃないのよ。
常勝極真はいいが、それたけじゃ飽きられちゃうのよ。次々と新しい話題を提供しないと観客も減るし、
梶原先生も『空手バカ一代』やっていくのに苦労するじゃないか。
こっちから話題を提供してやれば、梶原先生も喜ぶよ」
私は全く気が進まなかった。館長への不満を口にするのは簡単だ。
だが、一度口にしたら止まらなくなるに違いない。私は我慢した。そして精一杯の皮肉をこめて言った。
「それじゃあ、その自己流で山籠もりをして熊とでも稽古してきたという無名選手を優勝させればいいんですか?
相手には館長命令だと言い含めて、八百長させればいいんですね」
(続く)
「添野義二 極真鎮魂歌 大山倍達外伝」小島一志著(新潮社)194ページ以下
(続き)
私の皮肉が理解できたのかどうかは分からない。やや不愉快そうに館長は大声を出した。
「バカたねぇ、優勝させちゃダメじゃないか。ベスト8に入る程度でいいのよ。
うまくやって上位入賞をプレゼントする。
その無名の選手に脚光を浴びさせたら、翌日のスポーツ新聞はこぞって〈極真に刺客現る、極真に暗雲〉って大騒ぎたよ。
『空手バカ一代』にも新スター登場って具合たよ」
第二の大山倍達を目指す一匹狼。それが富樫宜資だった。
梶原先生に富樫のことを話すと、彼もすでに館長から聞いているという。手紙に入っていたという写真を見ると修業時代の館長を真似たのか、伸び放題の髪で古そうな道着を着ていたと梶原先生は笑った。
「その自己流も役者やのう。アピール好きの人間にはロクなのがいねえからな。
それより大山先生は、早く芦原とか添野の印象を劇画から消したいんじゃねえか。嫌なんだよ。自分の弟子が騒がれるの。
それで新しいヒーローを出せと迫ってくる。自己流か無名流派の若者が、並みいる極真勢を相手に孤高の勝負を仕掛ける・・・・・
なんてストーリーを書くよう何度も言われていたよ。
もう俺は大山さんと劇画のことでつまらねえケンカするのに飽きたし。やってやとうじゃないの、大山先生が望むとおりにね。
ただ、そういうからには大山先生、手段は選ばず富樫某をベスト8くらいには入れて来るんだろうな。
誰が犠牲になることやら。というより、この話、大山さんが全部の絵を描いてるんじゃねえのか?
あまりに話が出来すぎてると思わねえか。何か臭うんだよな、いやーな臭いがよ」
(続く) 「添野義二 極真鎮魂歌 大山倍達外伝」小島一志著(新潮社)194ページ以下
(続き)
梶原先生が『空手バカ一代』の原作に興味を失いつつあることを、私は実感した。そして大山館長を信じていないことも明白だった。
大会初日、私は興味本位で富樫という名前の選手を探した。控え室にいた富樫は、劇画の大山倍達そっくりの風貌をした男だった。
というより、似ていたのは髪の長さだけだった。ウォーミングアップの動きを見て私は失望した。
自己流そのものの動き、つまりは素人同然だったからだ。
しかし、さすがはソツのない大山館長である。たしか1,2回戦は小柄で線の細い他流派の選手と当たるように、トーナメントは仕組まれてあった。
極真会館の大会は、原則的に大山館長が好きなようにトーナメントを組んでいた。私が極真会館を離れた後も館長の死後も、その伝統は変わらないと聞いている。
マスコミの連中を集めてやる組み合わせは形式だけ、大事な部分は先に決めておくのだ。
富樫の試合が始まった。全くセオリーのない無茶苦茶な"空手”だった。
やたらと手刀を振り回しては、大仰な蹴りを放った。
相手の選手は先が読めない素人の動きに圧倒されたのか、自分の組手が出来ないまま場外に押し出されてしまった。
こうして富樫は二連勝して、二日目に駒を進めた。初日の反省会で、館長は審判たちに向かって言った。
「あの富樫という自己流を入賞させろ」
しかし三回戦、富樫の相手は極真会館の実力者・岸信行である。地味ながら隙のない手堅い空手を身上とする。
世界大会では日本代表の有力候補者の一人だった。
どうあがいても富樫が勝てる相手ではない。大山館長の言葉には「八百長も辞さず」という響きがあったが、
館長に従うつもりは審判たちにはなかった。
ただ、気のいい岸の表情が、私は気になってならなかった。
(続く) 「添野義二 極真鎮魂歌 大山倍達外伝」小島一志著(新潮社)194ページ以下
(続き)
そして翌日の試合。
富樫は両手を大きく前に出して構えた。「前羽の構え」というのだろうか。
山崎照朝の真似のようだが、腰が引けていて上体が浮いていた。そして両手で手刀を作り、プロレスの「空手チョップ」のように振り回して岸に迫った。
セオリーが全くない富樫の動きに、岸も初めは当惑したようだが、富樫のケンカ戦法を冷静に受け止めていた。
時間が経てば岸の一発の蹴りで勝負がつくように思われた。突然、富樫の手刀が、連打で岸の顔面や側頭部に飛び始めた。
そして・・・・・ついに岸の首筋に数発の手刀がめり込んだ。岸は無意識のうちに膝をついた。
明らかな反則である。審判が富樫の負けを宣告しようとすると突然、館長は審判団を集めた。
何を命じたかは誰にも分かっていた。反則としか言いようのない手刀を、有効打に変えたのである。
自分の可愛い弟子を犠牲にしてまで、館長は大会の話題性を優先させたのだ。
結局、富樫は準々決勝に進んで佐藤俊和と当たり、本格派の佐藤の前に玉砕を余儀なくされた。
こうして、この大会から異色の英雄が生まれた。大山倍達が作り上げた「虚像の英雄」だ。
その後の富樫某がどんな稽古をしたのか、私は興味がない。
少なくとも、第五回全日本大会において入賞を果たしたのは自己流の無名選手だった。
大山館長が描いた絵を、梶原先生は大袈裟なくらいリアリスティックな姿に仕上げた。さすがはプロである。
第五回全日本大会から二年後、富樫某と同じ発想で大山館長はオリバーを「時の英雄」に仕立て上げようとした。
だが、今度はシナリオ通りにことは進まなかった。
その怒りがのちのち、大山兄弟や中村師範に降りかかることになる。
>>133
その説は富樫さんが格通に取り上げられるようになって従来の顔面無しの空手に批判的なスタンスを示したりしてから
総裁側から吹聴されるようになったね
でも肝心の佐藤俊さんが自伝できっぱりと富樫さんは実力で勝ち上がって来たと言ってるからねえ
しかも審判に取られなかったけれど富樫さんの金的に蹴りが入ってそれが試合の趨勢に影響を与えた事も話しているしw
こんなの総裁が知ったら俊さんは怒られるだろうに何て人の良い人だろうと当時自伝を読んで思ったな
まぁ富樫さんのこれまでの言動を見ていたら極真入賞や空手バカ一代で取り上げられた事に価値を感じている所か黒歴史的に思っているし
今更作為で入賞させたと言われても総裁や極真側が自ら自分達は恥ずかしい事をしましたと言ってるだけで本人は痛くも痒くもないんじゃないの?w
何にせよ富樫さんは俊さんに感謝した方が良いと思うけれどね ちなみに添野さんは俊さんに第四回大会だっけ?前蹴りで沈められてるなw 極真の大会に出てた頃は組み手も突き蹴りともムチャクチャだったと富樫自身が雑誌や自伝
で認めてるよ。
だがそれでも強かったのだ。
そして岸氏への顔面への手刀だが、あれはルールの解釈の違いだと言ってた筈。
当時の極真ルール説明では手刀による顔面攻撃は禁止って書いてなかったら有効
だと思って意識的に使ったと言ってた。
そして佐藤俊和戦では金的を喰らって効いてしまった。
しかし審判は反則を取らなかったと・・・。
まあ一団体が主催する大会だと色々あるだろう事は推測できる。
富樫氏がこの大会で山崎氏やろう山氏の見事な空手技術を見て受け技の重要性
を感じ、猫足立ちでの受け技の訓練を徹底して行い、後に前屈立ちに移行して
完成度を高めたという流れになる。
極真での大会参戦がきっかけになって今の富樫氏、無門会があるわけだ。 >>137
金的蹴られて痛い
ノーファールカップくれ
と冨樫さんに言われて極真側に「ないって言え(あるけど)」と断った当時
無料アルバイトの学生極真色帯の俺が通ります。 なかなか面白い昔話です。
八百長の命令とか今となっては真相は判りませんが富樫は八百長を知らされていない所謂片ヤオって事ですか。結局富樫は極真に入らなかったから今となってはどうでも良い話です。 一つ言える事は、顔面突きのある無しに関わらず、当時も今も極真の大会で上位に入る人達は
物凄く強いです。 佐藤さんの自伝ってこれか
「相手の変則的な動きに惑わされなければ大丈夫だ、
と俺は読んでいた。先に仕掛けたのは俺の方だった。
渾身の力を込めて右の下段回し蹴りを蹴っていった。
すると、富樫選手は右上段回し蹴りから左の後ろ回し
蹴りにつなぐ連続技を放ってくる。
これに対して、初めはかなり大きくバックステップを
してかわすようにしていたが、富樫選手は空振りする
たびにバランスを崩すため、これに乗じて反撃を加えて
いくことにした。
さらに前に出てくるところに放った前蹴りが富樫選手の
腹をえぐった。かなりの手応えを感じたが、富樫選手は
表情を変えずに向かってくる。何発目かの前蹴りで突然
富樫選手は俺に背を向けた。やっと効いたか、と思ったが、
後日テレビで放映された試合を見てみると、俺の前蹴りが
富樫選手の金的に当たり、たまらず背を向けたというのが
真相だった。
試合の後半は、ど突き合いとなった。
俺もかなり強烈な突きを打ち込んだが、富樫選手の突きが
これまた強烈で、極真会館の黒帯にも劣らないほどだった。
僅差の勝負になったな。これが試合終了直後に俺が抱いた
感想だった。それまでは富樫選手に対し、あまりよい感情を
持っていなかった俺だが、実際に闘ってみたら、変則技、
奇襲技で勝ちを拾っていくタイプでは決してなかった。
むしろハートに訴えかけるような俺好みの選手であることを
知って、すがすがしい気分になった。」
〜勝つ心(福昌堂・93年12月発行)より〜 昔の勇姿はかっこいいんだよな
けどブログ見るとさ
元協会の田中師範もそうだけど、空手やると晩年変なブログを書くようになるのだろうか
怖い 田中先生のブログは知りませんが会長のはかなり変ですよね。
「馬鹿だが強い!」
「空手黒帯人間白帯」
「天は二物を与えず」
そんな人、案外多いです。 師につかず、まともに社会人の経験もなく、勉学を修めたわけでもない。他との交流もない
小さなお山の大将のまま還暦をとっくに過ぎてしまった。もの言える弟子も居らず、家族も去って行った。有力な継承者候補だった滝澤も去り、同居していた外国人ファミリーもいつの間にか居なくなり、残ったのはその外国人ファミリーと一緒に収穫した「ユスラ梅」を漬けた
梅酒だけだ。そうだ、今夜は
梅酒で一杯やろう。
梅酒に合う肴はなんだろうな。 田中さんもかなり独特だよなw
でも俺は富樫さんも田中さんも好きだな
富樫さんが一般的な人ならこれ程までに個性的な空手で境地には達しなかったろうしね
多分普通の人なら総裁の誘いを受けて極真の人になっちゃったんだろうね
その方が金も知名度も得る事は出来ただろうけれどさ
でもそれが空手家として幸せかと言ったらまた別の話だしね 剣豪小説や逸話なんか読んでも強い武術家には変人・奇人が結構多い傾向 普通の人なら何処かの道場に入門して、カリキュラムに沿ってしごかれて強くなっていくんだ
よね。
その過程では、「今週は疲れてるから休もうか」という怠け心も出て来る。
富樫さんの凄い所は、誰に強制されるでもなく、自分で自分を追い込んだところ。
「空手の先生」じゃなくて「武道家」。だから経営も物書きも下手(笑) 他派なら年寄りの冷や水になってしまうけど、「老齢でも衰えない技術」「空手の解答」が無のウリなんだから今こそ対外試合には会長本人が出るべき >>154
プロ空手とか巌流島とか出たら話題になるだろうね。でも絶対に出ないよ。無理なのはさすがに本人も解ってるだろう。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています