富樫さんの良いところは、「絶対急所」への攻防から逃げず、その解決策を「論として」提示したこと。
立ち方とリンクした技術体系の研究もたいへんに見事だった。
また、相手と対峙したときは攻撃と防御の精神的配分が常に問題になるが、防御に攻撃を組み込むことを流派の柱にし、この問題を「論として」解決したこと。
失敗点は、目指す地点が高すぎて、本人もお弟子さんも完成形態を実戦の場で世間に提示できなかったこと。