つかみ合い組み合いの話が多いみたいだからちょっとだけ
複数を相手取る時、位置取りと並んで有用な分野があって併用が望ましいんだけど
例えば相手に両手でつかみかかられるのが面倒な場合
牽制の打撃を見せたり、相手から斜めの位置に移動し続けるとか、相手の手を徹底的に打ち払う
みたいなことをやると
相手が打撃に切り替えたり、片手掴みに切り替えたり、打ち払おうとしたこっちの手首を掴みにきたり

つまり、こっちが見せる行動によって対応する相手の行動が変わる事もあった、でその先、狙ったように変えさせて相手の行動を操るって理論がある
よく武道や格闘技でフェイント技術があるけど、あれの応用、延長線上に相手を思ったように動かす、相手の思考を誘導するっていうのがあるんだと思う

相手に対応するというより、相手にこっちの設定した行動をとらせるということができる境地に到達すれば
移動や位置取りもその設定に使えるところまでいけば全く違う次元が見えると思う

上でちらっと書いた1vs1で格闘技ガチ勢を相手にした時は、こっちの打撃がさほど効かない差があったけど
追ってくる相手から逃げて走っている状況で追いつきながらの攻撃しか届かない状況を作って
微妙に前傾して手が届きにくいようにして、一瞬速度を少し落として再び加速して
相手に追い蹴りくらいしか選択肢が無い状況にして、かつ出すべきタイミングをこっちから提示して、出させて避けたり
あえて側面から組を仕掛けて払わせて、その瞬間の相手の引き足を横から軽く蹴って、引き足の軌道がずれて軸足に衝突、バランスを崩させる
とかタイミングや行為を限定させる事を要所で使った、そのうち相手が諦めてくれたからそのまま逃げた

こういう経験をするうち、自分よりもっと上の領域として相手の操作という領域はあるなと思うようになった
これを突き詰めると掴みも殴りも複数も包括的に対処できるかもと個人的には思ってる