では、形とは何(だった)のか?
現在はその存在意義が分からない人が大多数。じゃあ昔は?
ここからは想像ですが、相撲を思い出しますね。
相撲では四股、すり足、又割りが必須でいつもそれをやるでしょう。
その三つをやらない人は相撲が取れない。
空手の形は鍛錬と儀式の二つの意味があったんじゃないか?
順番、初めと終わりがあり、おじぎしたり場合によって人に見せたり
するのは儀式的なこと。運足については相撲における四股やすり足と
似た意味での鍛錬として。
今の組手では形でやるような運足をしていてはたちまち負けになる。
しかし相撲や古流の柔術みたいな技を練習して、引っ掛け崩しや掴んで
寸止めで当て身をするのを、自由に試してみようということになると、
形の運足は生きてくる。形の練習が少ない人は形をよく練習している人に
すぐに崩されることになる。当時の掛け試しはそんな感じでやっていた
のではないか?