今、各県にある沖拳の練習会は言ってしまえば公認の沖縄拳法「同好会」でしかない。
飽くまでも同好会の人間達だから彼らの成長に山城個人は何も責任を持たなくてもいい。
教えはするし弟子として呼びもするけれど基本的には山城の信者でしかない。

でも「師範代」という肩書きがつくなるとそれは山城が認めた沖縄拳法の継承者の一人という事になる。
現在の半分独学で練習している練習会の人間達にそう呼べる人材はいない。
本土で黒帯を巻いている人間達も他流の経験も濃く特有の癖も強い。
おそらく、師範代の肩書きつけれる人間がいるとしたら昔から山城の元にいる沖縄の弟子達だけだろうが、
その彼等の誰かにそれを与えてしまうと今度は本土の弟子達から不満が出てくる。

なので現在の沖縄拳法山城派には「師範代」の肩書きをつけれる人間は山城の兄くらいしかいない。
その兄は仕事の方が忙しく空手にはそれほど時間をさけれない。
後、ぶっちゃけ弱い。