>>795
主水の訓練は受けてないけど、ボクシングと日本拳法を少しやっていた。
質問に答えると、スプレーを噴出しても第一撃を無力化できる確率は2割だろうね。
殺人犯は振りかぶっているから、スプレーを食らって鉈なりナイフなりを手から落としても、
座っている人に当たることだってあるから。
それでも第一撃を鈍化させたり精度を落とせるので、被攻撃者の生存確率は高くなる。
そして、第二撃目以降は無力かできる。

ただし、今のスプレーは1つの車両にいる人間全員を無力化するくらいの威力がある。
また、そうでないと護身用にならない。従って、直撃した犯人よりは増しだが、
椅子に座っている被攻撃者もスプレーを食らうので、「這ってでもいいから、早くこっちに来てください!」と言った方がいい。
この時、自分から被攻撃者には近づかない。冷徹に思うかもしれないが、刃物を持った相手に近づくという行為はあり得ない。

話は変わるが、バックステップの話をすると、バックステップは最強の防御だよ。
僕がボクシングと日本拳法をして一番感じたのは、ボクシングは防御技術がとても高いということだ。
合理主義の英米で流行するだけあって合理的だ。防御技術は相手の攻撃をブロックしたり、払ったり、しゃがんで踏み込んだり、
頭を振って標的を絞らせないようにしたり(東洋武術には脆い頭部を振る概念がない)と色々あるが、
バックステップが最強だよ。何故なら、バックステップは相手のあらゆる攻撃に対応できるから。
主水がナイフを捌いたりブロックする護身術を否定するのはこれだよ。
捌きやブロックはパターンAの攻撃に対処できても、パターンBの攻撃には対処できないから。
相手が銃を持っていないなら、バックステップ(さっさと逃げる)はあらゆる攻撃に対処できる。

バックステップにスプレーを合わせると強力になる。
英米警官がナイフを持った通り魔と距離を取りながら発砲するのは実に合理的だ。
日本警官が加藤相手に警棒で戦ったのは下手すれば殺されていた。
防刃ベストのお蔭で助かったにすぎない。