(続き)
しかし、これでツジツマが合いました。
1週間に稽古は4〜5日あるけど、曜日で先生が違うので自分が習いたい先生の曜日しか行かないとい うことだったんですね。
それから事あるごとに、「だから〜曜日に入ったらダメなんだ」「あの先生は合気を知らない」「他の 武道はダメだ」などと他人や他の団体や道場をけなしていました。
それも、本を書いた先生が率先して他人や他の先生の悪口を言う。
この道場が「世界で最高峰の合気(技術)を教えているし、教わっている」ということをそのクラスの 全員が意識していながら他の先生や流派を馬鹿にする。
これが私にとって一番耐え難いことでした。
私も「合気」が出来るようになるなら痛いこと辛いことぐらいは耐えて会得したいと考えていました が、そんな風潮にだんだん嫌気が差してきました。
「世界中でこの道場のこのクラスだけが本物で、それ以外は全てニセモノ」みたいに毎回先生や門人た ちは言っていましたが、「本当にそう思うなら他の人た流派のことはほっとけばいいのに」と思ったの は私だけではないと思います。
また、何かをみて入門してきた新人で先輩の技をまともに受けず掛からないように抵抗していると、先 生が門人に変わり投げ飛ばしながら「弱いくせに抵抗して︕」と凄い剣幕で怒っていたこともありまし た。
たぶんその新人は本当の「合気」を体験したかったのだが、稽古のシキタリを知らずに先輩の技に掛 かってあげなかっただけのことだと思います。
(続く)