空道を学ぶ上での、注意書き三箇条。


一、武道・格闘技未経験での入会は避けたほうがいい

総合格闘技でもプロになれる人は、柔道やレスリング、空手やキック上がりばかりです。未経験から始めた人の上達は遥か先なのが現実であり、歴史の浅い空道は、より一層その傾向が強いです。空道には練習体系が無いので素人の叩き上げが出来ません。
他の種目を引退した人が出稽古しながら大会入賞を目指す競技と思って下さい。

二、養生の為にやる武道ではない

とても身体に悪いです。
顔面防具は素面よりも脳が揺れやすく、首にも負担が掛かりやすいです。
ボクシングのように半身で構える行為は、骨盤を歪めます。技術上、武術のように身体を左右どちらも均等に使うということができません。
右構え、左構え、どちらも練習すればいいと言う人もいますが、果たしてそう単純な話でしょうか。
その他、空道は脱力が苦手な指導者が多いので、無駄な力みが取れず大変疲れます。肩に力が入ります。
養生の為に運動をしたい人は、武術をやるか汗を流すスポーツをやりましょう。

三、武道要素を求めてはいけない

純粋な格闘技です。
不要な型を捨てたという空道の主張ですが、型で養われる身体の使い方や基礎までも捨ててしまっているので武道でも何でもありません。
弟子に教える突き、蹴りもボクシング式で基本指導します。
空道のルーツである極真の頃から、競技における型の有効性を疑問視する声はありましたが、今となっては面影すらありません。
柔道・剣道のように古流の武術から時代に合わせて独自の競技に進化した武道ではなく
どこからか勝手に湧いてきた「スポーツ格闘技」です。もちろん引退して辞めたら何も残りません。