>>171

石井はんは先代が説く、サバキの「感覚でいう処の重要な」
本質の部分を、とうとう最後まで理解できなかったんだよ

たとえば
“「スッ」とかわして横に出て”の説明を
       ↓     
“顔面をカバーしながら
 やや右斜め45度にサイドステップでかわし”

と、表層的な外見の部分だけで解釈をした時点で、
もう間違っていたんだよ

本当は
「パッ」と走って行って の処で「先」を取って相手を“浮かし”
「スッ」とかわして の処で正中線に割って“入る”事でもう相手は崩れている

その状態で横に出ると、さらにつられる様に相手の体の崩れは決定的な
ものとなり、腑抜けた“虚”の状態になってしまう

そこへ死角からスナップきかせた蹴りをぶちこんでやると、ただでさえ
普段の倍効く状態だから、必倒の打撃になるという仕掛けだ

「理論的に、理論的に」と、自分の解釈できる範囲の中だけで
サバキの概念を理解しようとした事が、石井はんの最大の欠点だった

なので、当時も先代から「石井はサバキができない奴」と揶揄されていた訳