「救助作業でヨットのマストが損傷した。海保の責任だ」 世界一周航海中にエンジントラブルで救助された男性が損害賠償求め提訴

ヨットで世界一周航海中に横浜海上保安部に救助された男性が「救助作業でヨットのマストが損傷した」として、国に約760万円の損害賠償を求める訴訟を16日までに起こしたことが分かった。

男性側代理人の弁護士によると、同日開かれた第1回口頭弁論で、国は請求棄却を求めた。

訴状によると、男性は2009年10月、中国を出発。
翌年10月、東京・八丈島の南約200キロを航海中にエンジントラブルで救助されたが、えい航作業中にヨットと海保の船が風や波の影響で近づき衝突。
マストが折れるなどした。

男性側は、船が風に流されたならば、作業を中断すべきで、損傷したのは海保の過失だ、などと主張している。