貴重な証言をありがとうございます。

ただ、
>なぜパワーが出ないのか
>実際には、通常の曳航時に正対風からパワーをもらっているという事を忘れて

の解釈には、物理的な疑問があります。

学連のほとんどのウィンチで、曳航中にウィンチマンが
「ウィンチフルパワー」と言う時、必ずしも、
本当に最大出力で巻き取りをしているとは限りません。

正確を期せば、「ウィンチフルスロットル」と言うべきなんでしょうね。

スロットルが全開になってしまっているので、
ウィンチマンの側では、これ以上、積極的に打つ手は無い。
という意味です。

背風で、機体側が危険な程速度が低く、
ウィンチ側はスロットル全開で打つ手が無い。
この状況は、巨大ディーゼルエンジンの回転数の許容範囲の狭さや、
ギア比に問題があるために発生します。

実は、もしシフトアップできれば、解決するのです。
しかし、MTウィンチでは、実際には非現実的ですね。
シフトアップをする瞬間に、どうしても一瞬、
索の張力が緩みますので、自然離脱してしまう恐れがあります。

もしトルコン付きのセミオートマやオートマのウィンチであれば、
シフトアップも可能なんですが・・・。