では、環境省・経済産業省から認可を受けている特定国際種事業者である私がお答えします。
過去数年において、アフリカからの輸入が数回行われております。これは特例として日本だけに
許されている処置です。輸入された象牙は、厳正に管理された上で、日本国内のみで流通させる
ことが許されています。今回は米国から持ち込んだとのことで、ワシントン条約締結以前の物で
あるという証明書等が無い限り、完全に密輸という犯罪行為になってしまいます。
ちなみに、ワシントン条約締結以前の象牙に関しては、証明書を用意すれば、輸入もしくは輸出が
可能です。しかし、むちゃくちゃ厳しくて面倒なやり取りが必要なため、あまりお勧めできません。
ちなみにプロ選手で、象牙がインレイされているキュー等をツアーなどであらゆる国に持ち込んでいる
ケースをよく観ますが、とても危険です。自分が使用している物であろうとも、強制的に没収されても
まったく文句は言えません。その上、逮捕されて実刑を食らう事になるかもしれません。
小さな部品だろうが、まったく容赦はありません。皆様、気を付けて下さい。