人生に終止符を打とうと都心からほど近いダム湖へ

津久井湖畔で黄色いかかしの看板が目に入る

吸い込まれるように店内へ

「たぬきうどんを一つ下さい」


これを人生最後の食事にしようと心に決める

うどんをすする
ふと涙がこぼれる

思い残す事など無いはずなのに
人生に嫌気が差し、絶望したはずなのに

うどんをすする度に涙が止まらなくなる

家に帰ろう
もう一度生きてみよう