リールの場合は、自動車やバイクのエンジン、ミッションなどと違って
高負荷、極圧性能よりも超高速回転重視なので
少ない抵抗で軽く滑らかに超高速回転できる状態が求められます

ネットリとしたグリスよりもオイル
硬めのネバつくオイルよりもサラサラのオイルと粘性の低い物ほど飛びます

さらにオイルの液体での表面張力も抵抗になります
そこで六方晶系 固体潤滑剤によるドライ、乾燥した状態での潤滑が究極になります

幸い、リールには他のエンジンやミッション、モーターほど高い負荷が掛かりません
なので、固体潤滑剤の強みが活かせて、
熱による劣化などの不安要素は少なくて済む理想的な形です

自転車競技の計測、本戦用や
ラジコン用のベアリング、オイルなどでも
回転させて馴染ませてアタリを出して、最高の状態になる物もあります

グラファイトも表面に擦り込んで薄い皮膜を形成し
滑りの良い状態に仕上げる必要があります

さらにPTFE、窒化ホウ素の固体潤滑、シリコーンオイルとの併用で
カジりを防止し、最高の状態で超高回転に耐え得る、回転数が上がる伸びる仕様になります

カスタムパーツを組み込んだ際にも
接触部、ギアのアタリを見て、慣らしをして性能を発揮できる状態まで導く必要があるので
磨き上げるという表現は、カッコ付けではなく
手間は掛かりますが、必要な手順だと思います