> カシュー (油性ペイント)

自分が使ったことのある範囲(使い方)では東邦やふぐ印の合成うるし塗料よりも
「カシュー」のほうが食いつきや塗膜は強いと感じた(うらしま印のは使ったことない)

カシュー系はMr.カラーより塗膜が硬いので、下地や仕上げのコーティング回数を減らせる
ふつうに希釈してエアブラシでの吹きつけ塗装もできるし
筆で厚塗りして1〜2日後に耐水ペーパーでの研ぎ出しも可
桂や朴の木なら拭き漆調の仕上げでもいけるかも?

ただし、「カシュー」のばあい
・そもそも色の種類が少ないうえに、完全な白もクリヤーもない
・さいごにウレタンクリヤーでコーティングする場合には、1週間〜1ヶ月の養生期間をとらないといけない
・開封した缶は2〜3ヶ月以内に使いきらないとコンニャクになる
とかあるので、あまり自作ルアー向けではないかも
※仕上げコーティングにセルロース(ラッカー系)は使えないとおもう

保存性はチューブ入りのトーホーやふぐ印の「○×うるし」(←カシュー系)のほうがよい
※合成うるし塗料のなかでは「うらしま印 高級うるし」のみ本漆ベースらしく、カブレに要注意とのこと

ちなみに、近頃は"合成うるし塗料"がお手軽DIYの「金継ぎ」用としても注目されてたりするらしい
食品衛生法適合品は和信ペイントの「水性工芸うるし」ぐらいだが(←ただの水性ウレタン塗料)
油性合成うるし塗料+食品衛生法適合ウレタンクリヤーのほうが強い塗膜になる
いずれの場合も仕様書の耐熱温度に注意(60度とか80度ぐらい)

木工芸/木工食器のクリヤー塗装では含浸性の1液型ポリウレタン樹脂塗料で
「木固めエース」なるものが人気あるようだが、まだ使ったことがない