タカマツペア「高橋礼華」が語る「背が低かったから強くなれた」(小林信也)
https://news.yahoo.co.jp/articles/27fd2e7b6309eeaf8a7a6205c2f1929ec84eb99d

 松友と組んだダブルスで高校タイトルを次々に獲得。09年からは日本代表に選ばれ、海外に舞台が広がった時、高橋を支えたのは、「相手の弱点をすぐ見分ける力」と「相手をあやつる感覚」だった。

私たちの目標はロンドン五輪の頃、世界ランキングの1、2位を争っていたユ・ヤン、ワン・シャオリーのペアでした。こっちが攻めているはずなのに、知らない間に相手の攻撃になっている。守備からの攻撃的なショットは、『凄い』だけじゃ表せない。どうしたらこのペアになれるのか。ずっとそれを考えて、時間さえあればこのペアのビデオばっかり見ていました」

 ある時、彼女たちの秘密の糸口を見つけた。

「相手に攻められながら、ここと思った時にポジションを前にする。二人で前に出るんです。リスクを背負ってでも前に出る」

 気づいたが、実践するのは容易ではなかった。通常は安全策で、シャトルを置きにいく。だが、その壁を越えなければ世界で勝てない。タカマツペアは覚悟を決めてリスクに挑んだ。高橋の提案を松友はすんなり受け入れた。そして二人は世界の頂点へと向かっていく。