道路を爆走するテヌキ達の濃青色の緑の幌付軽トラックは。追手から少しでも距離を取るべく猛スピードで爆走。
運転しているアナわての顔が真っ青になるのを確認したアナウィンは尋ねる。

アナザーわてり「こりゃあ…まずい!!えらくまずいぜ!!」

アナウィン「おい、どうした!?」
アナザーわてり「前を見ろ…検問だ……。」
ブラサン「チッ。待ち構えてやがったか…!!」

前方には検問所。
さらには大量のパトカーと警察官が立っていた。
他にも機動隊やSATなどもいる。しかも全員銃を構えていたではないか!!

テヌキ「ありゃま!!まっさか検問で待ち構えているとはこの僕も予想できなかったよ!?」

そう、テヌキたちを捕まえるために、警察は全力バリケードを構築。
そして、濃青色のトラックの前方には検問が敷かれ、完全に封鎖されていた。
背後には追手のパトカー!!

テヌキ「…だがお前たち。慌てるんじゃないっ!」

テヌキたちは絶体絶命の大ピンチ!! しかし、テヌキはニヤリと笑う。

ブラサン「……どうする?」
テヌキ「…ブラウィン。アナウィン。バリケード目前で、トラックを飛ばせるほどの強力な風を頼む。」

アナウィン「---なるほどな。」
ブラウィン「いいだろう。」

テヌキ「アナわて!!このまま突っ切れ!!突破だ!!」
アナザーわてり「あいよマスター!!随分と物騒な料金所だが、ここは踏み倒しでいきますぜ!!」

眼の前に迫るは、警察の検問。大勢の警察官が構え、バリケードで封鎖される中。
アナザーわてりはアクセルを踏んでいる足を強く踏みこんだ。
軽トラックは急加速し、検問へと突っ込んでいった。
検問にいる警察官たちは止めようとしてきた。

警官「うわー突っ込んでくる!!!」
警官「あいつら正気か!?」
警官「ダメだ!!突っ込んでくるぞ!!!」

しかし、テヌキ達の軽トラックは止まらない。
そのまま勢いよく走り続けた。

テヌキ「よし、いいぞ!!そのまま行けぇ!!突っ込めェ!!!」

ジープは検問へと突っ込む---かと思いきや、なんと!
濃青色の軽トラックは突如として大ジャンプ!!
トラックがジャンプをした--という信じられない事実に、目の前の警官達は呆然としながら見つめることしかできなかった。

そのまま葛飾署や墨東署の警官達が設置したパトカーやバリケードを一飛び!!!

警官「うおおおおおお!?」
警官「本部!本部!駄目です!突破されました!!」

そう。アナザーウィンディとブラックウィンドの風魔法により、トラックを一飛びさせたのだ。
そのまま検問の反対側へ出た濃青色の軽トラックは、逃走!!

テヌキ「はーっはっはっはっ!!!僕の勝ちだね!!!」