葛飾区亀有

追手から逃げているところで、通信が来た。

テヌキ
≪こちらテヌキ、作戦は成功した。お前たちは今どこにいる!?≫

ブラサン「マスター!!早く来てくれ!!場所は亀有一丁目だ!!!」
ブラウィン「追手は撒いたが、このままだと捕まりかねない。急いでくれ」

テヌキ≪わかった。アナわて!!亀有一丁目に飛ばせ!!≫
アナザーわてり≪あいよ!!全速でいきますぜ!!≫

通信機に飛び込むマスター----テヌキの声は、あった。
何としてもマスターのテヌキ達に回収されなければ一巻の終わりだ。

捕まったら、こち亀で両津が大原にお仕置きされているような目に遭わされるだろう。
捕まれば二人の運命は----。間違いなく両津と同等かそれ以上の壮絶なお仕置きが待ち受けている。
これだけのことをしでかしたのだ。

テヌキ≪よし!お前たちの姿が見えた!!!≫

通信機に繋がったイヤホンからマスターの声が飛び込むと同時に。
アナザーわてりの操縦する軽トラックが二人の目の前へ。

テヌキ「よし、乗れ!!」
ブラサン「助かったぜマスター!!」
ブラウィン「間一髪だったな。」

言われるまでもない。
そのままブラックウィンドとブラックサンダーは緑の幌で覆われた軽トラの荷台の中へ乗り込んだ。

アナザーウィンド「アナわてッ!!二人が乗ったぞ!!」

言い終えると同時に、濃青色の軽トラックが発進したのはそれとほとんど同時だった。

アナザーわてり「待ってましたァ!!」

軽トラックの運転を担当する。アナザー魔法具現化のアナザーわてりは言葉と同時にハンドルを握り、アクセルを踏みこむ。
そのまま爆音を上げながら加速。

アクセルを踏んで再びジープを発進させる。
五人が乗った軽トラックはあっという間に走り去った。