>>249続き

一年前。
高校に入学したとき。
凛は放課後ひたすら走り幅跳びをする士郎を見ている。
士郎は明らかに到達不可能な目標に向かって一心不乱に挑み続けていて
その姿は見ていて頭にくる位だった。
けれど凛には不可能とわかっていても納得行くまでやってみたいと思っても
客観的に判断して不可能と結論を下した事には挑めない。
到底不可能な躍起になってる本人すら匙を投げそうな事柄。
まっすぐ挑み続ける士郎。
それを無心で眺めて、凛は綺麗だなぁとぼんやり思ってしまったり。