「公になっていませんが、ヘッドコーチ(HC)を務めるA氏が、一部の部員らに対して『殺すぞ』と暴言を吐くなど恒常的にパワハラをしていたそうなんです。今年5月、部員が保護者と一緒に指導陣に訴えたことで騒動が発覚。大学側は慌てて協議することになり、このコーチは無期限謹慎が決まった。今もまだ復帰していないそうです」

コーチは卒業後「社会人選手」としても活躍
 このA氏は、2021年9月頃にヘッドコーチに就任した人物だという。

「アメフト部では監督、助監督の下にHCと呼ぶコーチ陣のトップが2人いて、Aさんはオフェンスコーチ陣のトップ。オフェンスプレーのサインや指示を出す立場にあります。彼自身もQBとして学生日本代表に名を連ね、卒業後は社会人選手としても活躍していた。指導者としても経験豊富で、6月に行なわれた春リーグの最終戦で『オフェンスのHCがおらんぞ』と見に来ていた関係者が訝しんでいた」(同前)

 A氏によるパワハラの事実と無期限謹慎の処分について日大に問い合わせると、こう回答した。

「同コーチ(A氏)についてアメリカンフットボール部において5月31日から無期限で指導から外れてもらう指導停止処分としており、本学では7月27日付で無期限の指導停止処分といたしました。無期限指導停止はコーチによる部員へのパワーハラスメント行為について第三者委員会を設置し調査中のためです。第三者委員会の調査についての公表は差し控えさせていただきます」(広報部)

 大学スポーツの現場では選手を心身ともに鍛える場であるはずだ。指導者による適切なコミュニケーションがないがしろにされてはならない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/266e5808bbc4c8f97ec8f78722b9b7a0b05a4399