大学スポーツの世界では、これまでも数々の事件が惹起してきた。
しかし、お互いに冷静かつ紳士的に話し合いで解決してきた。
むろんそれは大きな問題となり、わが身に帰ってくることを懸念する保身の心情もあったことだろう。
だが、長い目で見てそれが部分社会での自治になっていたことも確かである。

もし、関学にそのあたりの機微のわかる者がいたならば、まずは双方のコーチ同士の間で関学の抗議の意向を伝達することから始めたのではあるまいか。
それで日大側が謝罪と今後の再発防止を確約すれば、関学の目的は達せられたはずだ。

それにも関わらず、関学は日大側指導者総退陣まで具体的に要求したという。それは明らかに度を越えた干渉ではあるまいか。
それらは、日大側の自主的な判断に委ねるべきであろう。
日大に非は見られたにしても、関学の居丈高な振る舞いには違和感を覚える。勘違いをしてはいまいか