ASEAN(東南アジア諸国連合)プラス3(日中韓)の首脳会議が一九九九年一一月末
マニラで開催されたが、それに先立って日中韓の三人の首脳だけで(小渕恵三、朱鎔基、
金大中)会談が行われた。こうした三国の首脳会合は歴史上初めてのことであった。この
種の会談を定例化することについて日韓は前向きであったが、中国はこれを「朝食会」と
位置づけ、北朝鮮に配慮してかその定例化には難色を示した。とはいえアジア経済危機の
経験をふまえて、今後三国間で経済協調をめざすことで合意に達した意義は大きい。
したがって今後もこうした機会をとらえて準定例で開催されるであろう。