昔・・・北見の祠に霊験あらたかな平田を見にいったことがあった。
ところがそれは、古く小さく出番もないただの平田であった。
これは何としたこと。こんな平田のために一生はかけられん、そう思うた。

だが、近ごろ思うののじゃ。
古く小さな平田でもあれは平田やも知れん。美しくはないがこれも平田やも知れぬ。
そう思わねば・・・そう思わねば!