青木聖羅さん(17)は私立小学校出身で、中高一貫の女子校に通う高校3年生だった。
 厳格な母親は娘を曲がらずに育てたい一心で、下着の色からスカートの丈や爪の長さまで、聖羅さんが高校生になってもいちいちチェックしていた。

 そんな中で、聖羅さんにとって初めての恋人ができた。母親の目を盗んでこっそり会うような関係だったが、交際3カ月目に処女を失うことになり、その後も交際が続いていた。
聖羅さんとしても、いつかは言わなければならないと思っていたが、母親の機嫌がよさそうなときを見計らって、塾へ行く途中の車の中でさりげなく打ち明けた。
 母親は「実は付き合っている男の子がいるの…」という告白に、「えっ…」と言葉を失うほどの動揺を示し、「何で今まで黙ってたの!」と怒鳴りつけた。
 「私には彼氏がいちゃいけないの?」
 「そうじゃなくて時期の問題でしょう。彼氏なんて、受験勉強の邪魔。それに1対1の付き合いは高校生にはまだ早い。直ちに別れなさい!」

 聖羅さんと母親は大ゲンカになり、聖羅さんは途中で車から降りてしまった。
 そのときの母親の悲しそうな顔を見て、「やっぱり私がお母さんを苦しめているんじゃないか」と罪悪感が湧き、塾が終わった頃、「お母さん、さっきはごめんなさい。迎えに来て」と連絡を入れたが、
「勝手なことばかりしてんじゃないわよ。誰の世話になっているのよ。自分で帰ってきなさい」と言われ、迎えを拒否された。

 午後11時過ぎ、聖羅さんはリュックサックを背負って人気のない道をトボトボ歩いた。その姿に目を止めたのがレイプ魔の坂巻裕太(27)だった。
 坂巻は背後から忍び寄って聖羅さんに抱き付き、口をふさいでカッターナイフを突き付けた。
 「痛いことをされたくないやろ。こっちへ来いや」
 坂巻は公園の駐車場に引きずり込み、不気味に赤黒く屹立したイチモツを聖羅さんの前に突き出した。
 「しゃぶり方ぐらい、知ってるだろう。早くやれ!」
 聖羅さんの胸を揉みながら、もう一方の手でその様子をスマホで撮影した。
 「お前、処女か?」
 「…」
 「返事がないところを見ると経験アリか。相手は彼氏か?」
 「ハイ…」
 「ふーん、ちょっと携帯を見せろ」