日本人の公共心喪失…自分さえよければいいのか 宮澤佳廣さん 『靖国神社が消える日』
http://www.sankei.com/smp/life/news/170730/lif1707300009-s1.html
 「多くの日本人にとって今、『靖国問題』は忘れられているように思う」。靖国神社で禰宜(ねぎ)、総務部長なども務めた著者はいう。
明治2年6月、戊辰戦争戦没者慰霊のため創建の東京招魂社を改称した靖国神社だが、国の管理下にあった戦前より戦後の宗教法人としての歴史のほうが長くなる日が近づいている。
「国のために亡くなった人々を慰霊、顕彰するという公共的性格を持つ施設が一宗教法人の枠組みの中にあっていいのだろうか」

著者の危惧の根幹にあるのは「公共心(公共に尽くす精神)の喪失」だ。
「靖国のご祭神がそうだったように、公共心、共同体意識涵養(かんよう)の場である靖国神社が消えることは、日本人の公共心が喪失され、自分さえよければいいという国への変容にもつながる。守りたいですね」