「黒川検事長」に異議 松尾元総長の“捜査ストップ”指令を公安関係者が告白
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/05221531/
 ザ・検察のように登場した松尾元検事総長だが、その姿を見て、「イやな気分になったね」と話すのは、警視庁公安部の
元デカである。
「総長までやった者がしゃしゃり出てきて、辞めた人なら何でも言えますよ。ついでに松尾さんのイヤなことまで思い出し
ちゃったよ」
 松尾氏が総長だった当時にさかのぼる。
「オレたちは革マル派に対する捜査の過程で、JRの労働組合の1つである『JR総連』やその傘下団体『JR東労組』内に
おいて、革マル派活動家が相当浸透しているのを前提に、JR東労組の事実上トップ・松崎明の逮捕に血眼になっていた。
マツを丸裸にするぞ、と。革マルはJR総連を完全に支配していて、その豊富な経済的地盤を元に警察や対立する団体や
個人に住居侵入、窃盗、電話盗聴なんかをガンガンやらせてた」
「警察のデジタル無線も突破されててね。警察内の工学系の専門家は“そんなはずあるわけない。絶対に傍受は不可能
ですよ”なんてせせら笑っていたんですが、彼らと共にいざ、革マルの浦和のアジトに踏み込んだら、ヘッドホンをつけた
女の子がずらっと並んで、解読された無線の内容を文字起こししてました。オレたちは愕然としましたよ」
 当然、革マル派の面々は警察庁の、特に歴代警備局長をターゲットにし、盗聴や尾行で時に彼らの弱みを握り、あるいは
年間数千万円規模の接待費を渡す代わりに、ガサ情報などの警察内部情報を吸い上げていった。