クラーク・バレー部に母が名門・妹背牛商高出身の加藤綸菜と渡辺亜衣莉が入学

創部3年目のクラーク記念国際高校女子バレーボール部に今春、共に母親が同地区の名門・妹背牛(もせうし)商高(09年閉校)選手だったホープコンビが入学した。169センチのレフト加藤綸菜(りんな)と159センチのセッター渡辺亜衣莉(共に妹背牛中出)で、加藤の母・智美さん(44)、渡辺の母・理恵さん(38)とも高校時代、娘と同位置で活躍した。
かつて旭川実、札幌大谷を全国に導いた掛屋忠義監督(67)のもと、全国出場を目指すクラーク。11日に入学式を迎えた加藤と渡辺は「23年に北海道で高校総体もあるし、先輩と力を合わせ全国舞台に立ちたい」と口をそろえた。

 妹背牛商は78年春高バレー優勝、73年高校総体と76、78年国体で準V。故・吉野勲監督最後の教え子だった智美さんは「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)が当時の合言葉。娘にも困難に負けず成長してほしい」。理恵さんは、司令塔で全国を経験、一つ先輩に後の全日本代表・庄司夕起もいた。「セッターが崩れたらチームも崩れる。自分のプレーに自信が持てるよう練習に取り組んでほしい」と激励した。両選手は小学時代、地元少年団で母親から指導を受けた。加藤は「打ち切れるエースに成長し、お母さんに恩返しをしたい」。渡辺も「速攻コンビバレーの中心となり、母に続いて全国出場を果たしたい」と目を輝かせた。(小林 聖孝)

 〇…8人の新入部員を迎えたクラーク。掛屋監督は「大型選手はいないが、攻守にバランスの取れた好選手ぞろい」と評価。小学時代に全道準優勝を経験したレフト小林花音(かのん、恵庭柏陽中出)は「高さはなくても、みんなでつないで切り返すバレーで全道制覇を目指したい」と目標を掲げた。