あれだけの政策的失敗や自身を含めた閣僚の不正・不祥事を繰り返しながら、安倍首相が不信任や政策的失敗ではなく病気を理由に退任を決めたことは「日本の有権者の敗北」であり今後も大きな禍根と課題を残すものだと思います。

安倍首相が退任しても結局有権者は彼に決定的な不信任を突きつけられなかったという事実は残ったままですし、彼を支持し続けた人たちはいままでがそうであったように自分たちの誤りを認めることは決してないでしょう。

つまり「日本の政治的問題」はなにひとつ解消されることがないまま、その象徴だけが退くことになるわけです。

あらためて、憲法を蔑ろにし、法制度を蔑ろにし、議会を蔑ろにし、公文書を蔑ろにし、議会制民主主義の土台をボロボロにした政権に対し日本の有権者は終ぞ不信任を突きつけられなかったという事実を見つめなおし、その修正を図らないと今後もこの地獄が繰り返されることになりますよ。