旧約聖書の記述が正しければ、大洪水が起きた時代は今から約4500年前と推定される。
炭素14測定法で算出された約6500万年前という数値とは明らかに桁が違うほど異なっている。
そんな歴史的に見て最近の出来事であるならば何故に硬い化石が出来るのか?
とか、一般に化石は数万年の長い年月をかけて出来るものだ!と思われているが、
実は動物の死骸や骨が化石なるにの数万年もかからない。
短期間で化石は形成される理由は化学変化。
生物が化石になるためには、瞬間的に酸素を遮断しなければならない。
酸素があると生物の遺体は急速に酸化していく。
地中のあるものは腐って溶けてしまうと考える人が多いが、
地中では酸化よりも微生物による発酵分解が行われる。
好気性微生物は酸素があると活発化し特に発酵が進んで細かくバラバラになる。
また、嫌気性微生物による発酵では、遺体の成分は変るが原型を保つ。
カビているミカンは直ぐに腐敗して形が崩れて熔解するが、
漬物は野菜の形を保っているので保存食となる。
化石の場合は嫌気性微生物の他にも、高圧力が加わらないと出来ない。
地中に深く埋もれているほど、高圧にさらされることで圧力による熱変性化学変化が起きるが、
その上に温度も左右する。
嫌気性微生物と高圧力と温度によって化石へと変化する速度が変ってくる。
温度が低く高圧力になればなるほど化石になる速度は速まる。
大洪水のような地球規模の大量の泥水と土砂が水中で沈殿していくと、
そこに堆積した生物の遺体は高圧力で押しつぶされ、すぐに化学変化が起きてくる。
こうして出来たのが世界中で発見される化石。
その地層からたくさんの生物の化石が発見されるということは、
未曾有の天変地異によって死に絶え、その上に一気に土砂が沈殿していったことを示している。
この「大洪水」を史実とした場合、
いったい何処から世界の平地を埋め尽くす程の水が大量に降ってきたのか。
地上を水で覆う方法は大量の雨が降るか、地中から湧き出るか。
かつて無いほどの歴史的な豪雨が起きたとすれば地上は水没するだろう。