学生証を見て妄想が膨らんだのか。電車内で20代女子学生の鍵を盗んで自宅に侵入し、パンティーなど100点を盗んだ「コソ泥」が御用だ。

窃盗(スリ・空き巣)と住居侵入の疑いで14日、埼玉県警に逮捕されたのは同県川口市の建築作業員、安瀬安四郎容疑者(60=詐欺罪で起訴)。

昨年12月5日午前9時46分〜10時ごろ、京王「井の頭線」の電車内で専門学校の女子学生のコートのポケットから、自宅の鍵とクレジットカードが入ったカードケースをすり取った。中に入っていた写真付きの身分証を見た安瀬容疑者は同日、
東京都世田谷区に向かい、合鍵を使ってマンションに忍び込み、女子学生のパンテ
「安瀬容疑者の自宅からは下着の他、クオカードや図書カード、財布などが大量に見つかった。時刻表を使って犯行計画を立てていたようで、
明大前―渋谷駅の中間の下北沢駅の時刻の下にアンダーラインが引かれていた。『大胆に強引にやる』『最後まであきらめない』と書かれたメモもあった」(捜査事情通)
調べに対し、「生活費が欲しかった。写真を見て下着も欲しくなり、自宅に行った」と供述しているという。安瀬容疑者は10回以上の逮捕歴があるスリの常習犯。
捜査員の間では、電車を指す「ハコ」と模索するの「モサ」から、「ハコモサのヤス」と呼ばれる、ちょっとした有名人。
ただ住宅に侵入して盗みをはたらくのは今回が初めて。安瀬は昨年12月までの1年間で、朝の電車内で女性ばかりが被害に遭った、約40件の窃盗についても関与をほのめかしているという。