▼「休場続きの稀勢の里は賞賛、大横綱・白鵬は批判」の不思議
▼「完全なヒステリックだ。さすがに横審のイチャモンはやり過ぎ」

 横審が白鵬に苦言を呈したことを受け、強硬派の日本相撲協会関係者はこう吐き捨てた。今回の三本締めに関しては、このように協会内部でも
「横審がそこまで目くじらを立てるような愚行なのか」という声が予想に反して噴出している。横審に同意している協会関係者は、案外少ないのが現状のようだ。
世論全体も決して同調はしておらず、好角家で知られる落語家の立川志らくは三本締めを行った白鵬ではなく、その行為に関して問題視した横審をツイッターで批判している。

 協会の芝田山広報部長も「会場(の雰囲気)は明るくなったが賛否両論ある。協会として大事なものは教育していかないといけない。
また後日対処する」とコメントしているが、言葉の節々から察するに困惑の色は隠せなかった。
28日に行われる理事会では横審からの強い外圧≠ナ白鵬への処分がやむなく話し合われる可能性もあるとはいえ、すでにハレーションも起きつつあるようだ。
今回の一件によって協会内部では横審に対してこれまで溜まっていた不満がだんだんと露になり始めているからである。

 前出の関係者は堰を切ったように、次のようにも続けた。
「三本締めも万歳三唱の時もそうだったが、観客の大半が困惑することなく白鵬と一緒になって盛り上がっていた。
『横綱にあるまじき行為』と断じてしまえばそれまでだが、会場を盛り上げようとしたことは必ずしも糾弾されるべきではないと思う。
そこはむしろ白鵬の考えを汲むべきであり、何でもかんでも鬼の首をとったかのように糾弾するのはおかしい」

 今や横審は「諮問機関」ではなく、単なる「外圧機関」へ成り下がっているとも同関係者は嘆く。
さらに白鵬1人をここまでコキ下ろす流れについて「明らかに暴走行為で危険だ」と警鐘を鳴らした上で、こう正論の嵐≠まくし立てた。