不祥事続きの日本相撲協会は16日、再発防止に向けた研修会を実施。青学大陸上部の原晋監督(50)が講演したが、
反体制色を強める貴乃花親方(元横綱)をはじめ欠席者が相次いだ。
研修ウイーク」と銘打った4日間の最終日。報道陣の最大の目当ては2日の理事
選以来、公の場に姿を見せていない貴乃花親方だった。だが、テレビ番組への無断
出演で協会執行部との対立がさらに深まる中で、本人が両国国技館に姿を見せることはなかった。
 さらに、春場所担当で大阪入りしている5人を含め、親方は全101人中12人が不在。
関取では渦中の貴ノ岩や大砂嵐ばかりか、遠藤、隠岐の海ら全70人中7人が欠席。せっかく箱根駅伝4連覇の名将を招いたのに、約10分の1が来ないという、
何とも締まらない研修会となった。
 それでも原監督はいつも通り、エネルギッシュに講演。「マスコミの皆さんに来てもらえることは
当たり前じゃない。一生懸命頑張っても注目されないスポーツ団体は山ほどある」とズバリ指摘した。
さらに「箱根駅伝でわれわれは評価されている。
その真逆で、何かやらかしたときには大きなバッシングを浴びます。
それは多くの人から愛されているから。箱根駅伝は視聴率30%。
相撲も18−20%。しょうもない団体だったら、こんなにマスコミは騒がない」と熱弁を振るった。
 人気にあぐらをかかず、感謝と自覚を持つべしとの金言だが、どこまで響いたか。
研修後にはさっそく、いつものゴタゴタした空気が流れた。
 親方衆が緊急年寄会を開催。代表して錦戸親方(元関脇水戸泉)らが執行部を訪れ、
元横綱日馬富士の暴行問題で、協会の発表と貴乃花親方がテレビ番組で話した内容が、
食い違うことに対する説明を求めた。だが、春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は「まだ発表の段階ではない。もう少しもんで答えを出していかないといけない」と回答を先送りにした。
 原監督は「実りあるスポーツ団体にしないと、若者は相撲に入ろうとしない。20年後、30年後にもっと愛される相撲団体にしていかないとダメ」とも提言。
いつまでも内紛を繰り広げている場合ではないのだが。
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ソースは夕刊フジ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180219-00000017-ykf-spo