(前略)だが、そんな貴乃花親方をめぐり、耳を疑う証言が裁判所で飛び出していた。

問題の裁判は、貴乃花部屋に所属していた元幕下力士・貴斗志が2014年10月に
貴乃花親方によって引退届を出されたことを不服とし、日本相撲協会に対し幕下力士としての地位確認等を求めているもの。

昨年3月に一審で原告側が敗訴し、現在、東京高裁で控訴審が行われている。

本誌が注目したのは、この控訴審に原告側から提出された貴乃花部屋出身の元力士A氏の陳述書だ。
A氏は貴乃花親方の付け人をしていた現役時代を振り返り、部屋内でのいくつかの暴力沙汰について証言している。
その中で、「師匠からひどい暴行を受けたこともありました」と語っている。

陳述書によると、事件があったのは13年11月の九州場所中のこと。貴乃花親方が急遽、
審判部長の代理をすることになり、A氏は紋付き袴のアイロンがけを命じられた。
ちゃんこの準備などの仕事もあり忙しかったA氏は、本来の仕事である衣類の洗濯を、同期の力士に依頼。
ところが翌日、A氏は貴乃花親方から呼び出された。その時のやり取りはこうある。

<ちゃんこの準備をしていると、師匠から呼び出され、洗濯ものがない、着るものがない、と言われました。
調べてみると頼んだ同期の力士が洗濯を忘れてしまい、洗濯前の衣類が下の階に置いてありました。
私がそのことを師匠に報告し謝ると、師匠は私の胸ぐらをつかみ、まず平手で10発くらい往復ビンタし、
その後、こぶしで私の顔面を10発以上殴りました。私の口の中は切れ、血しぶきが飛び、
師匠の部屋の壁と下着姿の師匠のTシャツに血がついたのを、私はみました>

A氏はさらに、貴乃花親方が指輪をつけた拳で他の力士の顔を殴り、その力士が出血したこともあった、とも証言している。

また、A氏は元日馬富士の暴行事件では被害者となった貴ノ岩から暴行を受けたと証言している。(以下省略)

※以下の部分はソース元にてご確認ください。

ソース/AERA dot
https://dot.asahi.com/wa/2018020500008.html?page=1